ええ⁈ まさか帰った? すっぽかした? 忘れた? いやいや、何か急用か?
あたりをくまなく探しつつも、オレはいろいろ考えていた。
すると…
「な・か・む・ら・くん!!」
ん⁈
ニヤニヤしながら、長谷川が脇にある、木の影からひょこっと出て来た。
「おまっ…、ちょ…、んだよー」
「ごめーん! 驚いた?」
「…驚いたに決まってんだろ…!先に帰っちまったのかとか、いろいろ考えちまったじゃんか」
「ちょっと脅かしてみたくなっちゃって…えへへ」
長谷川は照れくさそうに笑った。
「…ったくしょうがねぇな〜。でも、今の顔、可愛いかったから…チャラにしてやる…」
「へ…///」
照れるその顔もまた可愛い…!
っつか、何言ってんだオレ…

