「な、中村くん?」


突然声をかけられた。緊張しすぎたせいか、人の気配もろくに分からなかった。


「へ?」


変な声出してしまったああ…って長谷川!!


「お、お、おう。悪りぃな長谷川、急に、呼んだりして」


ヤッベー、動揺しすぎだろオレ!


「ううん…。大丈夫。それより、は、話って?」


来たぞ。ついに来たぞ。よし…!!


「そ、そっか。いきなりなんだけど、実はオレ、は、長谷川のことがす、好きなんだ!」 


言ったぞ?  ついに言ったぞ?


「…」


あれ⁈   おいおい、無言だぞ…  ヤバイ、これはヤバイ。

オレはフラれるのかあああ!!!