南を夕陽が照らす。まるでキラキラ光る、妖精のようだった。
「わー! キレイな夕陽!!」
「えっ、ああ」
南が窓辺に行く。
「ほらっ! 浦上くんも来なよ!」
窓辺に行く。空一面がオレンジ色になっていた。
わずかにある雲も、オレンジ色に染まっていた。
「きれいな夕焼けだねー」
「うん。本当にきれい」
しばらく、夕焼けを眺めていた。
「あ…。そろそろ帰らなきゃ…ね」
「ん? あっ、そうだね」
時計を見る。16:50になっていた。
部活は16:30にはどこも終わるので、17:00には戸締りがされることになっている。

