あっという間に終業式がやって来た。明日からは、冬休みだ。



終業式といえば…


「はい。それでは通知表渡しますので、呼ばれたら取りに来てね」


谷口先生から通知表を受け取り、席に着く。



そっと開く。おっ、国語が5になっていた。 やった!


「浦上くん、見せてよー」

南がひょいと顔を出す。


「うわっ。びっくりしたー」


「へへっ」


「南のも見せてくれたら見せるけど?」


「いじわるぅー!」


そう言うと南は口を尖らせた。



「うまくいってんじゃん!」


関はそう小声で言うと、お得意の肩パシをやってきた。