さて、どうなるか…と思っていると、更に別の話題が持たらされた。もちろん、恋愛の話。



「おい、聞いたか! 中村のやつ、長谷川に告ったらしいぞ」


「マジかよー。ずるいなあ」



教室の端から端まで、聞こえそうなボリューム。その声にほとんどの人が反応する。


途端にざわざわし始める。


とりあえずは、ここまでかな。ふぅーと、軽く伸びをして、小説を閉じる。