10月のある日のこと… 今日も、よく晴れて穏やかだ。短い休み時間を使って、遊ぶ人もいるけれど、僕は読書。 別に体を動かすのはキライではなく、むしろ好き。 けれど、天気の良い日の読書もまた格別だと思う。 すると… 「彩は好きな人だーれ?」 「い、いるわけないじゃん」 「えっ、ちょっと顔赤いんですけどー」 「だからー、いないって」 にぎやかな声が聞こえてきた。