「ふぎゃっ!」



宗汰に頬をつままれた。


「にゃにすふのー!」



「うん。
なつめが変だから熱でも出たのかと。」



クスクス笑われる。


なんなのよ。




「宗汰は…。」



「んー?」



お菓子を開け始めた宗汰。



「好きな人いないの?」



「うーん、」



はぐらかす態度に、
だんだんイライラしてきてしまう。




「俺から離れていくなよ。」




言われたのはたったそれだけ。



卑怯者。