サヨナラはまだ…





尚くんのお母さんは、
宗汰にも声をかけに行くと言いその場を離れた。




こんなにも尚くんが好きなのに、
他の誰かを好きになんてなれないよ。


尚くんとじゃなきゃ、
幸せなになんかなれない。




抱きしめてくれる腕も、
私の名前を呼んでくれる声も、
全部尚くんじゃなきゃダメなんだよ…。






サヨナラもまだ言ってない。



言いたくなんてない。



言えないままだった…。