未散はお腹をさすった。
悲しそうな、苦しそうな…。
表現に困る表情だった。
「未散はそれでよかったの?」
「…そりゃ、彼と一緒に育てれたら嬉しいよ?
でも未散にとっては2人とも大事だからさ。」
「彼に言うっていう選択肢は?」
「ないなぁ。
なっちゃんもわかるでしょ?
高校生に言っていいこと悪いこと。」
未散は、未散なりに、
凄く悩んで答えを出したんだ…。
「応援するよ。
未散の赤ちゃん楽しみにしてるね。」
「ありがと、なっちゃん。」
苦しいのは私だけじゃない。
悩んでるのは私だけじゃない。
未散に教えられた。

