サヨナラはまだ…




「なつめちゃん、宗汰くん。
来てくれてありがとうね。」





私たちに気付いた尚くんのお母さんは、
慌てて涙を拭った。




「うちの旦那も息子も早死にして。
置いてかれるこっちの身にもなってみろって感じよね…。」



墓石を眺めながら、
そう言った。





「手を、合わせてもいいですか?」



宗汰が声をかけた。



「勿論よ。ありがとう。」