「今、宗汰への気持ちが傾いてて、
まだ尚くんが好きですけど、
前みたいに夜通し泣いたりしなくなって、
気持ちに整理がつき始めてきました。
それは宗汰が傍にいてくれたからだと思います。」
揺らいでいるのは事実。
だからサヨナラできなかった。
宗汰の顔を見ると、
微笑み返された。
「なつめちゃんに、
ずっと渡さなきゃいけないと思ってた物があるの。」
そう言うと、
2階へ上がった。
少し経つと、
尚くんのお母さんはすぐに戻ってきて、
封筒を渡された。
「尚から。
あの子、昔からおかしな子だったから。
遺書みたいな手紙よ。
なつめちゃんにも宛てて書いてあるから。
お家でまた読んでくれる?
別れの踏ん切りがつくかも知れないから。」
受け取ると、
封筒には尚くんの字で、
【母さん、なつめ、もし死んだら読んでください。】
そう書かれていた。

