寝ようかなーっと思っていると、 電話がかかった。 「はい、小川です」 “なつめちゃん? 浅倉です。” 尚くんのお母さんだった。 声は少しずつ、 悲しみを乗り越えてきているんだろう。 少し声が明るくなった気がする。 “今、ヒマだったりする?” 「はい。」 “おせち作ったの。 食べに来ない?” 「いいんですか⁈」 “待ってるわね。”