手放した俺は、 解放される訳でもなく、 ただの苦しさしか残らなかった。 俺が避けているのを、 あいつも感じたようで、 あいつから連絡してくる事はなくなった。 大学のサークルで尚たちと飲んでいた時。 言い寄ってくる女がいた。 名前はたしか、 遠峰麻依奈(とおみねまいな)だった。 大人しそうな見た目とは反対に、 ハキハキしてて、 どことなく、 雰囲気がなつめに似ていた。