サヨナラはまだ…




「帰ってくるなら言ってよね!」



「なつめを驚かせようと思ったのよ。」



お母さんはテヘっと笑った。



「俺、帰りますね。」



「宗汰くん何言ってるのよ。
ならなつめ持ち帰って頂戴?
私、
今日はお父さんとクリスマスを楽しむから♪」



「お母さん!
勝手に…。」


「じゃあお借りします。」


宗汰はそう言うと私の手を引っ張り、
玄関を出ようとした。



「ちょっと宗汰!」



「宗汰くんよろしくねー。」



ヒラヒラと手を振るお母さん。