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二人並んでお店を出ると、私は決心した。
未練がましくみっともない事を言ったりやらかしたりする前に、ここでお別れするべきだろう。

だから少し歩いた所で、私はふと歩みを止める。

気付いた彼も歩みを止めて、私の方に振り返ってくれるのが分かった。



「あの、司さん。私はもうこれで。お役目は果たしましたし」

「……」

「お陰様で、何だか今日はとても楽しかったです」

「……」

「告白、頑張ってくださいね! 草葉の陰から応援しますから!」



しまった、応援するなら陰ながらだった!
草葉の陰からだと私うっかり死んでる事になるけどまあいい!