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放課後。
「あ、ごめん。今日委員会だ」
なんて言って委員会の準備をする琴葉。

「じゃあ一緒に帰れないのか」

「ごめんね、あることすっかり忘れてて」

「大丈夫、委員会がんばって」


そうやって、琴葉と別れ、帰る準備をする。
なんか今日はやけに疲れたなぁ…

皆と帰る時間を少しずらし、遅めに帰るあたし。
人混み好きになれないし。


日は傾いて、空はオレンジ色。
もうそろそろ夏も終わりかなぁ。そんなことを考えながら、下駄箱で靴を取り替えて学校を出る。

「久瀬さん」

「ん?」

声が聞こえた方を見れば。

「…何の用?」

またしても黒崎がいて。


「やけに冷たいな…良かったら一緒に帰らない?」

「…良くないので一人で帰ります」
こいつと一緒とか、無理だって

「分かった、一緒に行くね」

「は…?」

軽く微笑んで、そういう黒崎。
いや、今の聞いてました?一人で帰るって言ったじゃん。

本当、なんなのこいつ…