＊４

「助けて琴葉ぁぁぁぁぁ」

教室に戻ってすぐに、仲のいい女の子、望月 琴葉に助けを求める。
琴葉はイケメン系女子です。

「…何、突然。どーしたの」

「黒崎に絡まれた…よりにもよって黒崎に…！」

あいつに絡まれたら周りの女子がめんどくさいんだよ…今でもめんどくさいのに。
一部のリーダー的グループのやつらは、何故かあたし敵視してる。
きゃー、こわーい。なんて言わないけど、なんでそんなにめんどくさいんだろう。

「黒崎に絡まれるとか、ドンマイ」

「琴葉、絶対それ思ってないでしょ」

「あ、バレた？」

「バレるわ！」

琴葉、友達は大切にして…？莉亜は悲しいです…。


「…それにしても、なんでわざわざ莉亜に絡んだんだろ。こんなめんどくさいやつ、私なら放置するけど」

確かにあたしはめんどくさいけど、正直すぎるのも良くないんだよ！
「言葉が心に刺さって痛いんですが」

「うーん…なんの理由があってなんだろう…？わっかんないなぁ」

「スルーしないで！？」

「あ、ごめんごめん」

絶対それ思ってないでしょ(２回目)

「まぁ、全然意図が読めないから、何かあったら要報告で」

「ん、わかった、ありがと」
琴葉がいれば、かなり心強い。一緒にいてくれてありがたいよ。