新月の輝くとき


空き教室に到着した私達は、〝ファミレス会議〟で決定した作戦を確認する。

「名付けて〝生徒の中に紛れていることを必死で祈ろう(じゃないと失敗)大作戦!〟ね。」

「不安になるから、その作戦名はやめろよ。」

眉間にしわを寄せる清宮は、本当に不安そうに見えた。

そんな清宮が目に入った私は、いつもより数倍可愛い笑顔で声をかける。

「じゃあ、着替えましょうか?文化祭限定の神崎さん。」

「よし、文化祭限定清宮くん。失敗なんてありえないよな?」

何かを振り切ったように清宮が笑う。

「当たり前でしょ。」

「〝当たり前だろ〟な?お前、文化祭の間俺なんだからな。文化祭後に俺がアッチ系に目覚めたとか変な噂は、ごめんだからな。」

真剣な瞳で清宮が訴えた。