新月の輝くとき

教室に向かう途中、清宮が減らず口をたたく。

「で、お前、メールキモいんだけど。何が〝小夜、すっごく心配なの♡〟だよ。何が〝小夜、寂しいよ〟だよ。」

「〝彼女いない歴イコール年齢野郎〟の清宮くんなら、彼女メールを喜んでくれると思ったんだけどな。」

私は、どこか余裕を感じさせながら答える。

「いらん。余計なお世話だ、この野郎!大体、彼女くらいいたっつうの!」

急に清宮に興味が湧いた私は、たずねてみた。

「え?彼女メール、どんなやつだった?今後の参考までに見せてよ。」

「見せるか、このクソ女!で、お前は彼氏いんの?」

痛い所をつかれた私は、視線を宙にフラフラと彷徨わせる。

「さぁ?ご想像にお任せします…?」

清宮の口角が上がる。

「いないんだな?過去も現在も。お前が〝彼氏いない歴イコール年齢野郎〟じゃねぇか!」

「余計なお世話よ!こんの無駄にイケメン陰陽師!」