新月の輝くとき

反省の色を少しも見せない清宮に苛立った私は、荒れ狂う心を落ち着かせて、静かに口を開く。

「そうよ。あなたはね、私の5400秒を無駄にしたの。意味、分かる?〝時は金なり〟って言ってね、時間は、すっごく貴重なものなのよ!」

「分かった…ごめんなさい、神崎小夜さん。」

私のおかげで清宮が反省の心を手に入れたところで、私は、交渉条件を提示する。

「駅前のファミレスの新作パフェで手を打とう。お値段540円」

「オーケー。神崎小夜さん、参りました。」

やっぱり私の方が清宮なんかより何枚も上手なのね、と私は、不敵に微笑んだ。