新月の輝くとき

話し終えて一呼吸ついた私に、清宮が冷たい瞳で言葉を投げかけた。

「俺からのツッコミは、二つだ。」

「どうぞ、何でもお聞きくださいな。」

私は、余裕の表情で応戦する。

「一つ目、どうやって、お前のその顔で牛若丸か弁慶の役をゲットするわけ?学生の劇と言えども、美形を選出するに決まってんだろ!」

私は、清宮に怒りを覚えながらも落ち着いて用意しておいた言葉を発する。

「清宮、あなた、〝バレンタインに下駄箱からチョコの雪崩が…〟の現実世界の経験者なんでしょ?」