「で、清宮くん、どうすんのさ?」

私は、メロンソーダの底から噴き上がる泡を真剣に見つめていた。

「お前も少しは考えろよ。まず、お前の妖刀どうやって学校に持ち込むんだよ?」

私の前に座る清宮という男子生徒は、私を偉そうに呆れた目で見てくる。

私と清宮は〝会議〟と称した腹ごしらえにファミレスに訪れていた。

〝リア充爆発しろ〟〝まったく、最近の高校生は…〟などと周囲のぼやきが聞こえてくる。

しかし、決して私達は世間で〝カレカノ〟などと呼ばれ、一部の人々から非難の目が向けられるような関係ではない。

私は、結果がでなくとも勉学に励む悲しい女子高校生であり、彼氏などつくっている暇などないのである。