新月の輝くとき


現在時刻四時十分ジャストである。

私ってやっぱりいい女!、と身も蓋もないことを考える私は、ちゃっかり体育館裏に来ていたのだった。

しかし、四時十五分になっても相手は現れない。

失礼な人ね、と憤慨した私が近くの木の幹を蹴りあげたときだった。

「遅れて、ごめん!」

聞き慣れた声がした。

私の頭に、色づき乾燥した葉がバラバラと降りかかる。

「え?どういうこと?」

私の口からぼそりと疑問符が漏れた。