「では、1年C組の出し物は、メイド喫茶でいきたいと思います。」

眼鏡のお堅い我がクラスの学級委員が落ち着いた声で言う。

元気、活発がトレードマークの我がクラスは、既にお祭りモードに移行して沸き立ったっていた。

メイド喫茶ね。

うん、高校生の文化祭の十八番よね。

どうやら、夕日に向かって走るような青春を一ページに刻むことができそうである。