「清宮、何してんのよ?」

その声に戸惑いが含まれていることが自分でもわかった。

「お前を待ってたんだけど。」

さも当然だと言わんばかりの態度で清宮が答える。

待ってもらったことに妙な罪悪感とほんの少しの喜びを胸に覚えながら、私は、貸し借りなしだと明るく言った。

「ラーメン食べに行かない?私、奢るから」