新月の輝くとき

全員が出払った保健室は、嫌に静かに感じた。

十分位したら、治ったと声をかけて帰ろうと、私は、保健室の天井を見上げたのだった。

その時、保健室の外から声がかかった。

「おい、神崎!いるのか?」

私は、その声に考えるまでもなくだんまりを決め込み、布団を被る。

数分経つと、保健室の前の影は消えたのだった。