新月の輝くとき

「人殺しぃぃぃ!」

数秒後、男女は悲鳴とともに夜道に放り出された。

「〝人〟殺しというか〝鬼〟殺しよね…」

女は、冷静な表情でつぶやく。

男は、望月を仰いだ。

「こんな月の夜は、餅が食べたいよなぁ。」

「そうね。」

女の足は、迷うことなくコンビニへと向かう。

コンビニでも、ラーメン屋の悲劇の再来を招く事になるのだが…

それは、また別の話。