「酒呑童子!覚悟ぉぉぉ!」

式神が私の身体を包み込むように舞いはじめる。

炎に触れたものが、炎を纏い儚く焼け落ちていくのが目に入ってくる。

それを横目に私は〝対清宮戦〟とは逆に体内の生力を逆流させ、妖刀の妖力と織り交ぜていく。

その度に増強していく妖力を手元に感じていた。

その時…

いっそう燃え上がった炎と酒呑童子の大きな拳が私の瞳に映りこんだ。

思わず、目を瞑る。