新月の輝くとき

私は、掌から噴き出す汗を衣服で拭い、妖刀を握り直した。

そして、隣の清宮に向かって震える声を張り上げる。

「清宮ぁぁぁ、私、あなたのこと鳥居で初めてあった時から大っ嫌いだわ。けどね、今だけは、同盟を組んでもいいと思ってる!」

清宮も声を張り上げて、返す。

「オーケー。俺の式神で酒呑童子の目を眩ませる。その間に息の根を止めろ。それから、俺もお前のこと大っ嫌いだから!」

「うわ、心配だわ。式神に間違っても〝大っ嫌い〟な私を攻撃させたりしないでよ?」

「こんな時くらい、信用してるって言えば?」

清宮が呆れたように私に軽く視線を移す。