新月の輝くとき

その時、月夜の境内に怒鳴り声が轟いた。

「小夜っ、清宮っ、止めないか!」

私と清宮は、同時に動きをピタリと止める。

私が振り上げた妖刀が空中停止する。

そして、ゆっくりと声を振り返った。

そこに〝怒〟の感情を隠そうともせず、威圧する祖父の姿を見る。

私は、慌てて言い訳する。

「清宮が、先に手ぇ出してきたのよ。」

「おい、神崎!お前が喧嘩吹っかけてきたんだろうが。」

清宮が反論する。

祖父は、私達をきつく睨みつけた。

私達は、揃って仲良く口を結ぶ。

「作戦を確認し、開始する。すでに御神木の前に人が集まっている。」

祖父は、静かに告げ、私達をもう一睨みすると背を向けた。