新月の輝くとき

敵の隙を見極めて、私は、妖刀から妖力の一部をその身に直接流し込む。

身体が妖力を纏う。

妖気混じり身体は、普段と比べ、数倍俊敏に働いた。

妖刀を素早く慎重に扱い、式神を斬る。

同時に、辺りで和紙が弾け、舞い上がる。

スノードームの中に迷い込んだような景色が視界いっぱいに広がる。

秋の雪も風流なものね、ふと思った。