新月の輝くとき

その時、頬を掠める微かな風を感じた。

適当な長さに切り揃えてある後ろ髪が、ふわっと浮き上がるのを感じる。

そして、背後に秒増しに増す霊力…

私は、すばやく清宮の方を振り返る。

あまたの鳥、獣、異形の者…が私の視界に映る。

式神…⁉︎

それらの奥に、不敵な笑みを浮かべた清宮の姿を見つける。

〝妖刀 望月〟の柄を強く握り締めた。