新月の輝くとき

さて、話をもどそう。

私の傷をじっと見つめていた祖父が、フッと目を逸らした。

「消毒しとけよ。」

そう一言だけ小さく呟くように言うと、自分についてくるようにと私に指示した。

私は、黙って深く頷いた。

言われるがままについていくと、鳥居を背に物憂げに佇む青年の姿が目にはいった。