新月の輝くとき

私は、牡丹にハンカチを差し出し、恐る恐るたずねる。

「あの、私達、後ろ向いてた方がいいですかね?」

「こういう時には、黙って〝リア充、爆発しろ〟って心の中で唱えとけばいいのよ!雰囲気、壊しにかからないてくれる?何年振りの再会だと思ってんのよ!」

牡丹が朱正を気にしながら、私達に小声でぶつくさ言う。

それから、頬に手をあて、夢見る乙女の目つきで明石朱正を見やる。

朱正は、頬を染めて俯いた。