新月の輝くとき

「朱正っ!」

牡丹が明石朱正と思わしき亡霊?に駆け寄っていた。

歩を進める度に牡丹の真っ白な着物が紅く色づき、牡丹の花弁が舞い踊る。

その姿に朱正が目を見開き、牡丹を優しく抱きしめる。

「牡丹…?」

「朱正…私、私…」

感極まった牡丹の瞳から、涙が溢れ出した。