新月の輝くとき

〝酒呑童子討伐命令〟の本当の目的は、これだったのだ。

政府の〝酒呑童子討伐命令〟の存在をいち早く知った結城は、少しでも鬼の罪が軽くなるようにと〝まだ存命している被害者〟として政府に手紙を書いた。

しかし〝酒呑童子討伐命令〟は、破棄されることなく、下された。

作戦による〝鬼の絶滅〟に危機感を持った結城は、あの作戦の日、火を放ち、鬼の逃亡を許したのだ。