新月の輝くとき


「今朝の続きだ、来い、神崎」

私は、昼休みを告げるチャイムと同時に、清宮に引きずられながら食堂へ強制連行された。

「だから、後養生に温泉旅行に行ってたってんでしょ!」

私は、バンッと食堂のテーブルを叩く。

グラグラ揺れる水のグラスを、不幸にも私達と同じ列のテーブルについてしまった生徒が必死に抑えつけている。

「それが大ボラにしか聞こえねぇんだよ!」

苛つく清宮が拳でテーブルを殴る。

そのテーブルの皿が十センチ浮き上がり、不幸な生徒たちは、冷や汗をかいていた。

「ったく、うっさいわねぇ!目の前でギャンギャン騒がれたら食事がまずくなるわ!」

バンッ、今度は、料理の皿が二十センチほど浮き上がる。

「だったら、さっさとこの四、五日の間に何してたか吐け!」

ガンッ、皿は、とうとう三十センチ浮き上がり、ひっくり返り、グチャっと音を立てた。