新月の輝くとき

私の家、神崎神社に足を踏み入れた途端、私の瞳の風景は、滲み出した。

思わず、目元に手をあて自問自答する。

泣いているの?私?

清宮に馬鹿にされたくらいで、どうして?

そんなに自信なくしてた?

私だったら〝妖刀 新月〟を振れるんでしょう?

そう信じて、何度も何度も自分を傷つけてきたじゃない!

今更、何を…

私は、はなれへ走ると、乱暴に奥の戸棚の一番下の引き手を開け放った。