新月の輝くとき

私は、白い息を吐き出して、掌を見つめた。

私の右の掌は、何度も傷ついた事を訴えているようだ。

小さい頃から何度も〝妖刀新月〟に触れようと、傷つけた事が蘇る。

私は、清宮に真剣な視線を向けると静かにたずねた。

「清宮〝妖刀 新月〟って知ってる?」

清宮は、微かに息を漏らした。

「まさか、お前が使ってる妖刀が?」

私は、慌てて首を横に振る。

「違うよ。私のは〝妖刀 望月〟っていうやつ。でも、いつかは…」

私の言葉を遮り、清宮は言う。

「やめとけ、やめとけ。お前の神社にも〝妖刀 新月〟で命を落とした人々の話が伝わってんだろ?死にたいのか?」