新月の輝くとき

私は、バレンタイン前の食欲でパワーアップさせた可愛らしい笑顔を見せる。

「貰いたくても、貰えない人もいるのよ。世界は、広いんだから、よく見て発言しましょうね。」

清宮が小さく頷いた。

明日は、女の子のお祭り、バレンタインなのである。

恵は、結城に渡すのだろうか。

あの大騒動の文化祭が脳裡に蘇る。

流石に派手にやり過ぎたなとは、反省している。

あの文化祭の後、足しげく、生徒指導室に通うことになった。

その文化祭の時〝実は妖でした〟とかいうふざけた告白をした結城に、恵は一度フられていた。

しかし、恵は、かなりガッツのある女の子らしい。

最近は、結城を見つける度に、猛アピールを繰り返している。