「文化祭、学生のお祭り、終わっちまうぞ?」

優しい笑顔を私に向ける清宮がなんだか別人のように見える。

「どうでもいい。」

そう言いながら私は、清宮の手を取った。

するとそれを合図にしたかのようにゆったりとした曲が流れ始める。

「踊らないか?」

清宮が微笑む。

「踊れないけどね。誰も見ていないし、こういうのもたまにはいいわよね。」

私も軽く微笑み、清宮の方へ一歩歩みでたのだった。

夜空には、美しい火花の花が咲き誇った。