新月の輝くとき

「清宮、どうして彼、結城晃は妖と分離しないの?」

私は、震える唇をなんとか動かして清宮にたずねる。

答えは既に頭にあった。

それでも清宮にたずねたのは、私が現実を直視するにはあまりに大きすぎるショックだったから。

妖力とは正反対に位置する神聖なる力が陰陽道である。

微力な力でも触れたモノは、妖力を断ち切られる。

つまり、妖に取り憑かれた者が式神に触れれば、必ず妖と分離するはずなのだ。

分離しないということは…