すると、かなりの悪意を含ませた言葉が隣から飛び出した。

「えっと、彼女の神崎小夜です。柊くんとは、比べものにならないほど馬鹿な少し自惚れ屋の高校生です。」

私が清宮に啞然とした表情を向けていると、柊くんは苦笑いをしながら離れていった。

柊くんが見えなくなると、清宮が私に言う。

「文化祭の期間は、自分は、別の人間だという自覚をしっかりと持て。それから、よく話しかけてきそうな友達の情報は、お互い伝えておこう。」

「了解。」

私は、流行りのゴミ箱人間のメモを取り出した。