〜希衣、伊吹高校一年生〜


――――――――……



「じゃあお母さん、いってきまーす!」


「お弁当持ったー?」


「うん!」



今日もギリギリセーフ!

予定通りの時間!



ん?前に歩いてるのは…


げっ…伊吹くんだ……



しょうがない、走って越そ!


あたしは少し下り坂になっている道を全力疾走して、伊吹くんを越した。



その瞬間、コケた…

いてててて…


それを越したばっかの伊吹くんにチラ見され、スルーされた。