「伊吹くんさ、嘘ついてるとき左足に重心かけるんだよね」


伊吹くんは驚いて姿勢を直した。


「伊吹くんと何年一緒にいると思ってんの!?」


「あたしだってそのぐらいわかるんだから」


伊吹くんはうつむいた。




「……で、ほんとはなんで早く帰ってるの?」



――――――――…



「おまえにはカンケーのないことだから」