ずっと、見てるだけの恋だった。学校で一番の美少女と言われていた君と、話すことすら出来ないと思っていた。
奇跡的に同じ委員会に入ることが出来て、彼女と二人きりになったとき。緊張のあまり、ぼくからは話しかけることが出来ずにいたとき、突然彼女は言った。
「……ずっと、見てました。好きです。付き合って、下さい」
頬を赤く染めながら、小さい声で、でも確かに彼女はぼくにそう言ったのだ。一瞬、何が起きたかわからずに、言葉が出なかった。「えっと、あの、その……」なんて言葉しか口から出てこなくて、彼女が目を伏せて、泣きそうな顔をして「ごめんね。――駄目ならいいの」なんて言うものだから、ぼくは思わず大声を出してしまった。
「い、いえ! 全然駄目じゃないです! よ、よろしくお願い、します」
彼女は一瞬、驚いて固まった。けどすぐに、目に涙を浮かべながら「こちらこそ、よろしくお願いします」と言って笑った。嬉し涙だと、ぼくは思っているし、きっとそうだったのだ。
ぼくの恋は、そうして叶ったのである。
奇跡的に同じ委員会に入ることが出来て、彼女と二人きりになったとき。緊張のあまり、ぼくからは話しかけることが出来ずにいたとき、突然彼女は言った。
「……ずっと、見てました。好きです。付き合って、下さい」
頬を赤く染めながら、小さい声で、でも確かに彼女はぼくにそう言ったのだ。一瞬、何が起きたかわからずに、言葉が出なかった。「えっと、あの、その……」なんて言葉しか口から出てこなくて、彼女が目を伏せて、泣きそうな顔をして「ごめんね。――駄目ならいいの」なんて言うものだから、ぼくは思わず大声を出してしまった。
「い、いえ! 全然駄目じゃないです! よ、よろしくお願い、します」
彼女は一瞬、驚いて固まった。けどすぐに、目に涙を浮かべながら「こちらこそ、よろしくお願いします」と言って笑った。嬉し涙だと、ぼくは思っているし、きっとそうだったのだ。
ぼくの恋は、そうして叶ったのである。


