愛言葉(短編)

宏の家に着いた。家には宏の両親はいなかった。

メールで、
「玄関の鍵空いとるから、インターフォン鳴らさんと入ってきて。」

私はすごくためらった。宏の家の前で10分ぐらいウロウロしていた。
そしたら、玄関が空いた。

「何しとんの?早く入んなよ。体冷えて風邪ひくよ?」

「……うん。」

ご飯も食べてないらしく、私がご飯を作ることになってしまった。
でも、簡単な雑炊でいいと言ってくれたので、楽だった。