愛言葉(短編)

「宏が言ったんやから宏が決めな」

「じゃあ、夜がいい!」

「いいよー!なら、夜にしよか。でも、親の許可取らなあかん。」

「そやな。なら稀々菜の親がいいって言ったら夜にしよ。あかんって言ったら朝にしよ!」

私は家に帰ってから、初詣に行く話をした。

「友達と、夜に初詣行ってきてもいい?」

「夜に行くの!?危なくない?男の子おるの?」

「おるよ。」

「わかった。男の子がおるならいい。でも、集合場所までは、車で送っていくから。」

めっちゃ嬉しかった。ダメって言われると思ってたから。宏にそのことを話したら、宏も喜んでいた。
あとは、集合はどこにするか、何時にするか。
集合は私の家の前、時間は夜の11時30分になった。