愛言葉(短編)

数日後文化祭の取り組みが始まった。
私たちのクラスが歌う曲は『HEIWAの鐘』
少し難しい曲だった。
感情を込めて、平和を祈りながら歌った。

練習しているある日、男子が
「こんなに揃わんのやったら、俺ら歌わんから。」
ここからがやばかった。
パートリーダーが
「やりたくないんならやらんとけばいいんちゃう?」
と言ってしまった。
「あっそ。ならやらんとくわ。先に教室おるから。」

先生に室長行け!と言われてダッシュで行った。でも、私は足が遅いので、近道をして先に教室にいった。

出ていった男子が6人来た。
そこで私は、
「戻って。歌わんくてもいいから戻って。」

「でも、リーダーにやりたくないならやるなって言われたし。」

「でも、出てけとわ言われてないやろ?やのに出ていった方が悪いとうちは思うよ。」

そう言っている時に宏が教室に着いた。

「廊下で話しとんのもあれやで中入ろ。」

私達は教室に入った。
宏が
「難しいし、合わんのが嫌になるのは分かる。でもな、だからといって投げ出していいわけじゃない。みんなで話し合って作るものやろ?」

そんな時職員室から先生が来た。
「合唱の練習は?」

「すいません。少しトラブルがおきて、話し合ってます。」

「分かりました。話合いが終わったら、ちゃんと戻ること。いい?」

「はい。ほんとにすいません。」

それから、何だかんだ言って説得が出来た。最後に私が
「みんなに事情を話して謝ることぐらいはしなよ。」