それが君の願いなら。



可愛いメモ用紙を開くと、【今日の放課後どうする?】と書かれていた。


今日の放課後はいつも一緒にいる幼なじみ兼親友たち3人と遊ぶ約束をしてる。


ってか、今決めるの? 放課後になってからでいいじゃん。


そう思い【放課後決めよーよ】と書いて樹英の元へ回してもらう。


まず今決めたところで同じクラスなのは4人中3人だけであって、もう1人が納得しない可能性もなくはないわけで。


……納得しないことはないだろうけど。どちらかといえば都合が悪くなったり用事が出来て遊べなくなるって可能性の方が高いと思う。


そう思いながら樹英に目をやると小さくOKサインを出している。


じゃあ放課後に決めるのね。


授業が終わるまであと2分。 ……寝てれば終わるはず。


残り2分をあたしは睡眠に費やした。




「凌(しの)ちゃーん!帰ろ〜!」


「待って、トイレ行っていい?」


「あ、じゃあうちもー」


「樹英は?」


「侑菜(ゆうな)ちゃんと来るってー」


「あぁね。じゃあトイレ行こ」


教室を出たあたしと幼なじみ兼親友2人目の柚野 夏実(ゆずの なつみ)ちゃん。樹英は幼なじみ兼親友1人目の篠倉 侑菜(ささくら ゆうな)と来るみたい。